- ワーホリで働くには、どれくらいの英語力が必要なの?
- 自分の英語力で仕事が見つかるか不安
- 英語力ゼロでワーホリに行った人の働き状況を知りたい
- 英語力ゼロでもワーホリで仕事をしながら英語力を習得したい
留学よりも資金をおさえて参加できるワーキングホリデーですが、「自分の今の英語力で仕事がみつかるのか」「実際に働くことが出来るのか」不安を持つ方も多いですよね。
実はワーホリで働くために必要な英語力はTOEIC600程度、また海外のドラマや映画を字幕なしで50%程の理解ができればワーホリでスムーズに仕事が見つけられると言われています。
そこで今回は2回のワーホリ経験をした筆者が実際に仕事を見つけるまで、また現地でどんな職種の仕事があるのかなど、英語力に比例するワーホリのお仕事事情を話していこうと思います。
目次
1.ワーホリは英語力がなくても仕事はある
まず結果として、英語力なしでワーホリに行っても99%の確率で仕事は見つかります。
理由は、英語を話さなくてもできる仕事は山ほどあるからです。
農園の仕事(ファームジョブと呼ばれるもの)、皿洗いやレストランのキッチン、ホテルの部屋清掃の仕事など英語を話せなくてもできる仕事はたくさんあります。
そういった意味では「自分の英語力で仕事は見つかるの?」という不安は少し軽減されます。
ここから筆者自身の当時の英語力と、実際に就いていた職について話します。
私のワーホリ帰国後のTOEICスコアは460点
大変恥ずかしい話ですが、私のはじめてのワーホリ帰国後のTOEICは460とかなり低いスコアでした。
それでも1年間仕事はできていましたし、友達との交流も特に問題なかったのを覚えています。
筆記テストよりスピーキングが得意だったというのもあり、コミュニケーションには困らない程度でしたが、やはり仕事となるとTOEIC460点レベルは困ることも多く語学の壁はとても大きく感じたのを覚えています。
実際の1年間で働いた場所と職種
オーストラリアでの1年は、日本食レストランで(4カ月)⇒チャイルドケア(6ヶ月)でした。
日本食レストランでは、お客様は100%英語話者だったので、かなり苦労したのを覚えています。
何を言っているかわからない時は、毎回店長を呼んで助けてもらっていました汗
そのおかげもあって2つ目のチャイルドケアの仕事では、常に家族と生活を共にしながら仕事をしていましたが、特に英語で困るということはありませんでした。(もちろん接客ではないので日常会話だけで済んでいたからだとも思っています)
しかし私のように英語力がなくても職につけたのは、住んでいた全ての地域が主要都市だったからだと思います。
国と都市をしっかり見極める
「英語力がなくて仕事が見つかるか不安」という方は、まず主要都市を渡航先に選ぶことをおすすめします。
- オーストラリアなら、シドニー
- ニュージーランドなら、オークランド
- カナダなら、バンクーバーやトロント
- イギリスなら、ロンドン
などその国の大都市を選ぶと英語が話せなくても(選りすぐりしなければ)仕事は山ほどあります。
筆者もオーストラリアではシドニー、ニュージーランドではオークランドに住んでいました。
またオーストラリア、ニュージーランド、カナダは移民が多い国なので働きやすい環境が揃っています。
初月~3ヶ月間の資金はしっかり確保しておく
ワーホリでの仕事探しが不安という方に、もう一点気をつけてほしいことがあります。
特に英語が話せずワーホリに行く方は、最低はじめの3ヶ月の間、生活できるだけの資金を準備しておくと安心です。
渡航後にアルバイトを見つけるまでの期間は仕事がないので、余裕を持った暮らしができるよう資金は準備しておきましょう。
「働かない期間」の生活資金があると、精神的にかなり安心できます。
「早く見つけなきゃ」という気持ちは、良くない職場に当たってしまったり、いろんなところに妥協が生まれたりなど気持ちに余裕がなくなるので、最初の3ヶ月の資金は準備しておくのを強くおすすめします。
ワーホリ費用の目安は「ワーホリ費用が安い7カ国|資金を最速で貯める方法」で確認できます。
2.ワーホリで働くために必要な英語力
はじめにも話した通り、TOEIC600点程度、また語学学校のクラスでIntermediate(中級)のレベルだと仕事が見つけやすくなります。
友達からの紹介やホストファミリーからの紹介など、仕事探しには「運」もありますが、海外で仕事をする上で目安となる「英語力と職種」を表にまとめてみました。
また下記の表はワーホリ経験のある友達やワーホリで出会った方などへ独自調査を行い、ワーホリ経験者が現地で就いていた職業と語学力を共にリストアップしたものです。
「英語力が低くても運よく友達の紹介で働くことができた」という方もいましたが、ほとんどは英語力に見合った時給ということがわかりますよね。
時給は英語力と比例する
先ほどの表で分かる通り、賃金はほとんどの場合「英語力に比例」してきます。
私の友人で最初は英語力がなくキッチンの仕事をしていたけど、店から「英語がだいぶ上手になったから時給のいいホール(接客)に移ってもいいよ」と同じレストラン内でオファーがあった子もいました。
英語力が上がる=できることが増える=時給が増える確率が高い
という実例ですね!
「時給は英語力と比例する」と考えても不思議ではありません。
英語力で決まる仕事の幅
先ほど英語力が高いほど時給が高くなると言いましたが、正確には英語力があることで時給の良い職場を選択できるので必然的に英語が話せる方が時給や賃金が上がってくる仕組みです。
英語が話せることで、単純に選べる職種の幅がぐんっと上がります。
日本で働くのを想像してもらえればわかる通り、できることが増えれば昇給するし、誰でもできるような単純作業の職種は最低賃金になりやすい傾向にあります。
ここまで読んでもらえばわかる通り、ワーホリは英語力なくても働けるけど、英語力があればもっと幅が広がるよ!ということです。
英語力だけじゃない。時期と経済状況による求人変動
ワーホリで注意したいのは、英語力だけではありません。
渡航時期や経済状況を確認しておくのも大切です。
例えば最近であれば、コロナが広まった時期です。
日本でも外出を控える規制が強まりましたが、海外はより強い規制がある傾向があります。
日本でも多くのお店が閉店しており、海外でも同様こういった時期は求人が見つかりにくく、ワーホリで渡航をしてもなかなか職が見つからないということも起こり得ます。
またカナダなどの寒い地域は、冬の積雪がひどい時は外にも出ない、店を開かない閑散期となることも多いので求人がぐっと減る傾向もあります。
初めてのワーホリであれば、気候が年間で安定しているオーストラリアやニュージーランドを選ぶことをおすすめします。
3.ワーホリで英語力がなくても良い仕事に就くためのポイント
この記事を読んでいる方で英語力が必要なのはわかってる、けど自分の英語力でなるべく良い職に就きたいと思う方は多いと思います。
そこで私が2回のワーホリで経験したこと、また周りのワーホリ経験者に聞いて「こうしておいたら英語が少し苦手でも、良い職に就ける確率が上がるかも」というポイントを集めました。
履歴書と面接の練習はしっかり行う
仕事を探すのに絶対に通る壁、「履歴書と面接」をしっかり準備することが大切です。
ワーホリでできる仕事は、大きく分けて二つ
- ((英語を使う仕事))
ローカルのお店で英語を使って働く - ((日本語を使う仕事))
日本人経営のお店で日本人と働く
どちらの分類で働くにせよ、履歴書と面接の練習は入念に行うことが大切です。
履歴書が中途半端だと良い仕事も舞い込んでこない。履歴書だけが完璧でも面接の第一印象が悪ければそこで終わりです。
履歴書の内容を完ぺきにする必要は全くありません。ですが履歴書作りと面接の練習にしっかりと時間をかけることで相手にも情熱が伝わります。
英語力が低くても準備をすることで、情熱や努力が認められ良い条件でのお仕事をゲットできるポイントになります。
とにかく「なんでもやります」な積極性を見せる
とにかく積極性を見せることが大切です。
日本では面接に受かったらクビになることはほとんどないですが、海外ではトライアル期間がありトライアルしてみて店側がこの仕事に見合わないと感じれば次の日から来なくていいよという感じで普通に首になります。
筆者自身もアイスクリーム屋さんを首になった経験が一度あります。今ではいい経験ですが日本ではなかなかない経験なので、かなり落ち込んだのを覚えています。
これが日本と海外のやり方の違いです。日本のように「新人を大事に育てる」と風習がないことが多く海外では即戦力を必要とすることが圧倒的に多いです。
バイト一日目であろうがトライアル期間であろうが、積極的に自分で仕事を取っていく姿勢を見せましょう。
言われて動くではなく、これやろうか?あれやろうか?という積極性を見せるのがポイントです。
やる気は見せるが時給などのルールはしっかり確認
仕事をスタートする時には、必ず時給や働く時間帯などの確認をしましょう。
海外には、まだまだ違法で経営をしているお店がたくさんあります。
国で決められている最低賃金以下の時給で外国人を雇っているなどの違法経営のお店は、今でもまだまだ存在します。
面接時、仕事初日などに自分の時給はいくらなのか、いつが締めでいつ給料日なのかをしっかり聞いておくことも忘れないようにしましょう。
数カ月経験を積んだら他のお店に挑戦
初めから納得のいく職場に出会えるわけではありません。
最初の職場で数カ月経験して、その間に違う職場を探すのも良い手です。
少しでも海外での働き方に慣れることで、仕事を探す視点も磨かれるのでより良い条件の職場に出会えることもあります。
気づいている方もいると思いますが、職場や働く環境を変えることで英語力の向上にも繋がりますよね。
最初から完璧を求めず経験を積んで、他の職場に挑戦するのも良い職に出会うポイントです。
無給インターンという選択
資金に余裕がある方は、無留インターンとして働きたいところに雇ってもらうのもありです。
無給インターンのメリットとして、
- 完全英語環境で仕事ができる
- 自分の働きたい環境で働ける
- 貴重な経験を積むことができる
があります。
コツはインターンの募集の有無に関わらずここで働けたら大変貴重な経験になるなと思う場所、もちろん自分がどうしても働きたいと思う場所に「無給でいいので働かせてほしい」と頼むことです。
給料を出してまで英語力の低い人を雇うことはできないけど、「無給なら、、」と妥協してくれる職場は少なからずあります。
ここで働いて経験を積みたい!と強く思う場所があれば、無給で働きたい旨をお願いするのも英語力や経験を積める貴重な経験です。
働きがいい場合に給料だすよ!と言われるケースもあるので、頑張り次第で無給インターンから有給への切り替えも可能です。
日本での就業経験を活かす
最後のポイントとして、日本で働いていた職種の経験を活かして仕事を探すことです。
英語力が多少低くても手に職があれば、技術を認めて雇ってくれることがあります。よくあるのは、ネイリストやヘアスタイリスト、ヨガインストラクターなどです。
整備士やシェフ、プログラマーなどもそうですね!
全ての職業が海外で通用するとは限りませんが、上記にあげた職業は海外でも重宝されやすいので探してみると英語力がなくても良い条件で職を見つけれることがあります。
一度自分のスキルを見つめ直し使える技術があれば、海外で生かしていくのもワーホリで職を見つけるポイントの一つです。
4.英語力ゼロでもワーホリの仕事で語学力は磨ける
ワーホリに行く方の9割の方は「英語力も向上させて帰ってきたい」と考えていますよね。
そこで「今英語力はないけど、ワーホリで仕事をする中でなるべく英語力を上げたい」という方に現地でも時間を無駄にせず英語力アップを図れる方法を紹介します。
やっぱり出発前の英語勉強は必要
嫌だなと思うかもしれませんが、出発前になるべく英語学習をしておくことを強くおすすめします。
自分が使うであろう日常会話を練習しておくだけでも、現地に着いてからの生きやすさが全く変わってきます。
語学力はインプットアウトプットで成り立っています。これを理解していれば手早く学習が進みます。
短期間で話せるようになるには、日本である程度のインプット(英語を学んで覚えたりすること)を完了させておき、現地でアウトプット(実際に学んだことをドンドン使っていく)ことで、効率よく英語を話せるようになります。
どれだけ語学力を上げれるかで、良い職に就けるかの確率も上がってくるので後悔がないよう学習していってほしいです。
「英語を話すための」渡航前渡航後の学習方法は下記記事で詳しく書いています。勉強法がわからないという方は必要であれば読んでみてくださいね! 「話すため」の英語勉強法を知りたい方は、以下の関連記事も要チェック! この記事では英語力ゼロでもワーホリに行きたい!という方に、出発前に最短で英語力をつける「話すための英語勉強法」を紹介 ... 続きを見る 【英語力ゼロでワーホリに行った私の話】の記事に引き続き、 この記事では英語力ゼロでもワーホリに行きたい!という方に、ワーホリ渡航後 現地で絶対上達する「話すための英語勉強法」を紹介してい ... 続きを見る
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英語力ゼロでワーホリ|現地で絶対上達する「話すため」の英語勉強法
語学学校に行ける余裕があるなら行く
語学学校にいく余裕があれば、1ヶ月でもいいので語学学校に行く検討をしてほしいです。
語学学校では語学を学ぶことはもちろん、履歴書の書き方、カバーレター、仕事の探し方などの情報がたくさん入ります。
友達同士で職場の紹介があったりすることもあり、友達作りや情報収集のために語学学校に短期で行く方もいるので、資金に余裕がある方が語学学校に通うことをおすすめします。
語学学校を安く行く方法は下記で紹介中です。参考にしてみてください! ワーホリは語学学校に通ったほうがいいの? 英語力も上げたいけど、ワーホリじゃ厳しいかな... あまりお金はかけれないけど、ワーホリで英語力もしっかりつけたい! 学校に通って勉強をする「留学」とは違い、 ... 続きを見る
ワーホリで語学学校は必要?英語力も上げたい欲張りな方必見
履歴書の作り方は「このCVでワーホリのローカルカフェバイトに受かった」に書いてます。
少しでも英語を使う職種に就く
やはり最後は、職場で英語を使うことです。
一年間職場で英語を使う環境であれば、かなりの語学力とコミュニケーション力が磨かれます。
最初はだめでも、語学の向上とともにいくつかの職場に挑戦して、英語が使える職場に就くことを本当におすすめします。
苦しいことも辛いことも多くありますが、1年経った後はかなりの成長があるのがわかると思います。
5.まとめ|英語力ゼロでも仕事は見つかるが、幅は狭まる
ワーホリはよっぽどの田舎でない限り、語学力がなくても働き口はあります。
しかし+で語学力があれば、環境のよい職場や時給の高い職場を選べたり、より英語を使える職に就くことが可能になります。
何と言っても、職を選ぶ幅が大幅に広がります。
語学学習に近道はないけど、最速で話せるようになりたいという方はページ内で紹介した記事も参考にしてみてください。
皆さんのワーホリが充実したものになりますように!
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