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【ビザ申請】日本からクイーンズランド「無事故証明書」の発行方法

2023年3月5日

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  • クイーンズランドの「無事故証明書」の発行方法を知りたい。
  • 日本から書類の発行依頼はできるの?
  • カナダワーホリ申請をスムーズに終わらせたい!

前回の「日本からオーストラリア「無犯罪証明書」を発行する方法」に引き続き、「クイーンズランド州の無事故証明(Traffic History Report)」の取得方法を解説します。

 

無事故証明書が求められる方

  • オーストラリアにワーホリ含む留学などで、半年以上滞在したことがある方
  • クイーズランド州に半年以上滞在していた方(ブリスベン等)

「無犯罪証明書」と同じで、指定されている本人確認書類を3点準備する必要があります。

 

また無犯罪証明書との違いは、提出する本人確認の「公正証書」が必要という点です。

公正証書とは、今回の場合「準備した本人確認書類」が本当に本人のものであるかという証明書(公証人が権限に基づいて作る文書)。

このように今回はあまり聞き慣れない書類を準備することになりますが、公正証書の発行も難しいことはないので安心して進めてください。

 

日本からクイーンズランド州の「無事故証明書」を発行する方法

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カナダのワーホリビザ申請を進めていく中で、過去にオーストラリアでワーホリやその他留学等を体験させれている方に、カナダ政府から追加書類として「オーストラリアでの無事故証明書」の提出を求められることがあります。

 

オーストラリアでの免許保持有無に関係なく、リクエストが来た時点で必ず提出が必要です。

カナダ政府からのリクエストレター
カナダからのリクエストレター

カナダからのリクエストレターに書いてある通り、現地で免許を持っていなかった場合でも「無事故証明」もしくは「運転免許を持っていなかったという証明」が必ず必要です。

 

1.依頼する無事故証明書について

発行する「無事故証明書」の正式名称に注意してください。

 

国によって書類の名称が違いますので、ご自身に届いたカナダからのリクエストレターを必ず確認するようにしましょう。

記載名称の違い

  • IRCCから発行されるリクエストレター:Traffic History Report
  • クイーンズランド州のサイト表記:Traffic History/License History Report
  • 実際に発行される書類の表記:Traffic Record

カナダ政府からのリクエストレター
カナダからのリクエストレター

クイーンズランド州のサイト表記
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実際に発行される無事故証明書のヘッダー名
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2.申請方法

過去にクイーンズランド州で運転免許を保持していた場合は、オンラインで申請が可能です。

 

申請には、クイーンズランド指定のIDが必要です。

 

今回はクイーンズランド州で免許を保持したことがない場合の取得方法を詳しくお話しします。

 

オンラインからの申請の場合は、私もビザ申請でかなりお世話になった下記ページを参考に進めてください。

 

3.取得までにかかる時間

筆者の場合、書類提出後ちょうど一週間で発行がされました。

 

詳しい情報が少なかったため書類準備に一週間程かかりましたが、書類提出後は1週間で無事故証明書を受け取ることができました。

 

通常カナダからのリクエストレターに記載の期限は、1ヶ月間あると思いますので十分間に合う期間です。

 

慌てず進めていきましょう!

 

4.無事故証明の発行に必要な書類

以下が、証明書発行に必要な書類一覧です。

 

発行方法がわからない物もあるかと思います。この後の発行手順で詳しく説明します!

申請に必要なもの

  • 無事項証明書の申請書(Application form)
  • 本人確認書類3点
  •  ▼本人確認①パスポート
  •  ▼本人確認②銀行カード(念のため名前が英語表記のもの)
  •  ▼本人確認③運転免許証
  • 宣言書(Declaration)
  • 公正証書
  • 利用可能なメールアドレス(書類提出に使う)
  • クレジットカード(発行手数料の支払いで必要)

 

日本からクイーンズランド州「無事故証明書」の発行手順

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1.【重要】本人確認書類3点の準備

本人確認書類3点

  1. パスポート
  2. 銀行カード(名前は英語表記)
  3. 運転免許書(翻訳依頼必須)

パスポートは、顔写真が載っているページを印刷して準備しておきます。

 

銀行カードは、名前が日本語表記だとわからないと思ったため英語表記の銀行カードを選択しました。

 

デビット機能が一緒になったキャッシュカードだと英語表記の場合がほとんどです。

私の場合は「あおぞら銀行」のデビットカードを提出しました。

イメージ画像※カード番号やセキュリティコードは隠して印刷します

こちらも裏表のコピーを準備しておきます。

 

3つ目の本人確認書類の「運転免許証」については、原本のコピーと翻訳が必要です。

 

日本の運転免許書はすべて日本語表記のため、必ず翻訳会社に翻訳依頼をしてください。

翻訳を依頼した会社

サムライ翻訳

公文書の翻訳をしてくれる翻訳会社です。

 

本人確認書類の注意点として、上記本人確認書類のパスポート以外はクイーンズランド政府指定の本人確認書類のリストに入っていません。

クイーンズランド州指定のID一覧
https://www.qld.gov.au/transport/licensing/driver-licensing/identity

 

州指定の本人確認書類リストを見ると、指定のIDはオーストラリアから発行されているものばかりで、日本に住んでいる方には揃えるのが難しいです。

 

そのため私の場合は、証明書依頼の前に政府へ直接メールで問い合わせをし、「日本で準備できる本人確認書類(上記3点)で無事故証明書を発行できるか」の事前確認を行いました。

 

万が一、上記3点の書類が揃わない場合や他の本人確認書類を使いたい場合は、「この書類で無事故証明書の発行可能か」をメールにて事前確認することを強くおすすめします。

 

わからないことはシンプルにメールで聞く!これに尽きます!

 

公正証書の発行時にも説明しますが、本人確認書類の事前確認が必要な理由として、公正証書を発行をするのにどの本人確認書類を提出するか確実に決めておかなければいけないからです。

 

公正証書の発行には11,500円の費用がかかり、提出予定の本人確認書類を全て一緒に綴じて割り印を押します。

 

綴じて割り印を押した後は、書類を入れ替えたりすることが一切できないため、認められない本人確認書類で公正証書を発行してしまった場合は、再度手数料11,500円を支払い公正証書を発行する必要がでてきます。

 

そのような無駄な出費を防ぐために、事前にクイーンズランド州政府に自分が準備した本人確認書類で無事故証明書を発行してくれるかを確認する必要があります。

 

他に使えそうな本人確認書類

  • マイナンバーカード(翻訳必須)
  • 銀行取引明細(翻訳必須)
  • クレジットカード
  • 電気や水道代の明細書(翻訳必須)etc...

※私自身は上記書類で申請をしていないため、証明書として使えない場合も充分にあります。
その場合でも責任や負担は一切負うことはできませんため、各自で責任を持ってクインーズランド州へ確認をするようお願い致します。

 

2.宣言書(Declararion)の準備

宣言書は、安全材料として付けました。

宣言書のコピーを添付しておきます。ダウンロードしてご利用ください。
Declaration(Wordファイルです)

宣言書をつける理由として、本人確認書類が本物であるという証明になるからです。

 

そのまま使っていただいて問題ないですが、ご自身の提出する本人確認書類が必ず記載されているかを確認しましょう。

 

違う種類の証明書を提出する場合は、必ず本文を変更し提出するようにしてください。

 

宣言書は、公正証書を発行する際に公証人の目の前でサインをしますので、印刷のみで問題ありません。

 

補足として、クイーンズランド州政府にメールで確認を取った際に、宣言書は不要と言われましたが私はそのまま付けました。

 

その理由として、日本とオーストラリアで公正証書の認識の違いがあったからです。

 

クイーンズランド州は公正証書の英訳に下記の文章を必ず入れるよう指示してきます。(メールで確認を入れた際も何度もこのような文章を公正証書に入れるように指示がありました。)

「I have sighted the original document and certify this to be a true copy of the original」
「私(役場の公証人)が本人確認の原本を確認し、その書類がすべて正しく本人の者であることを確認しました」

しかし公証役場は、このフレーズを公正証書に入れることができません。

 

理由として、公証役場は本人確認書類が本物であることの証明ではなく、本人確認書類を持ってきた本人(いわゆる私たち)がこの本人確認は私のもので間違いなく本物ですと言っていたのを認めるという証明書。

 

したがってクイーンズランド政府が言う、公証人自身が「提出された証明書が本物、かつ確実に本人のものです。」という証明ができないのです。

 

細かいニュアンスの違いになりますが、発行される公正証書にはこのフレーズが載っていないため、私は保険として「宣言書(Declaration)」をつけることにしました。

 

宣言書をつけることで、申請者(私たち)自身がこの証明書は私自身の本物でその原本をコピーしたものですと宣言ができ、宣言した宣言書に対して公証人が「この宣言書は本物ですよ!」という証明ができるということになります。

 

難しい話になりますが、とにかく念には念を!宣言書はつけておきましょう。

 

3.公証役場の予約&公正証書発行

公証役場での手続きには、予約が必要です。

 

書類の準備が出来たら、ご自身のエリアから近い公証役場に電話で予約を入れましょう。
※予約の要否は役場の場所によって異なる場合があります。各自で確認してください。

 

準備する書類

  • 宣言書
  • 本人確認書類3点のコピー
  • 本人確認書類の原本(本人確認で使います)
  • 発行手数料(11,500円)

公証役場でやることとしては、自分で準備した宣言書に公証人の目の前でサインをするのみです。

 

その際に「海外に提出するので、英訳をつけて下さい」と必ず伝えてください。

 

早くて10分ほどで書類が出来上がります。

 

コピーしていった①宣言書②本人確認書類は、宣言書と併せてホッチキス止めして各ページに割り印が押されます。

 

ホッチキスを外すと公正書類として使えなくなるので、絶対に外さないように!

 

4.証明書発行申請書の記入

本人確認書類と公正証書が揃ったら、残りは申請書を記入するのみです。

 

クイーンズランド州指定の申請書を記入します。

(記入例)
release of information application (F2121)ダウンロードページ

申請書記入例 画像郵便番号欄:日本の郵便番号の記載が不可です。印刷してからの記入でOK!

申請書記入例 画像

 

5.申請書と本人確認書類をメールにて送信

全ての書類が揃ったら、paid_searches@tmr.qld.gov.au宛てに必要書類を添付して送信するのみです。

 

本文や題名は決まったフォーマットはありませんが、下記参考にしてください。

題名:Traffic History Report Request

Dear Sir or Madam,

Could you kindly issue the Traffic History Report?
Please find the attached file.

Thank you and best regards,
名前

※公正証書と本人確認書類はホッチキスを取らずにスキャンして送りましょう。ホッチキスを外すと公正書類として成り立たなくなります。

 

6.証明書発行手数料の支払い

一週間ほどすると、メールアドレスに申請書発行の手数料を支払うようメールが入ります。

 

クレジットカードで支払いを済ませましょう。

▼支払い連絡のメールにURLが付いています。クリックして支払いを始めます。

▼「Continue」をクリック

▼Payment reference numberを入力して、Continue

▼内容確認して、Continue

▼メールアドレスを入力しContinue(レシートが後ほど届くので間違いないように!)

▼カード情報の入力、NEXT

▼内容の最終確認をし、PAY

▼下記画面が出たら完了!メールアドレスにレシートが届きます。

 

支払い要請のメールに「Once payment has been made please ensure you have sent confirmation of payment to paid_searches@tmr.qld.gov.au」と記載がありますので、支払い完了後メールで一報を入れます。

Dear Sir or Madam,

I’ve completed the payment.
Kindly check the attachment.

Regards,
名前

※添付に送られてきたレシートをつけましょう!

 

7.「無事故証明書」の受け取り

支払い完了後、数日するとメールで「無事故証明書」が送られてきます。

 

これでカナダに提出すればOK!

 

本当におつかれさまでした!

 

問題なければ(人によりますが)2、3日でカナダのワーホリビザが降ります。

 

また次の項目では、筆者自身が無事故証明の提出時に疑問に思うことがあったので補足を入れておきます。

 

8.補足:カナダ政府ページへの書類アップロード

補足として、念のため書いておきます。

 

カナダ政府のサイトへ「無事故証明書」を提出する際に、ギクっとしたことがありました。

 

それがこれ。青の枠の欄。

書類のアップロードする欄が2つ。

 

提出する時に一瞬頭によぎったのは「もしかしてビクトリア州の無事故証明も必要?(一回も住んでないけど)」ということ。

 

でも心配いりません。ビクトリアに半年以上住んでいなければ提出は不要です。
※もちろんQLDとVICどちらにも半年以上住んでいた場合はどちらの週からも書類を発行してもらう必要があります

 

私は提出していない欄があるのが心配だったため、下記の文章をPDFにしてもう一方の欄にアップロードしました。

Dear Sir or Madam,

I have never lived in or visited VIC so I don't need a Traffic Report in VIC.

Thank you and best regards,
名前

 

注意点|クイーンズランドの無事故証明書の発行

カナダのワーホリビザ申請は、一人一人の過去のステータスに合わせカナダ政府より追加書類が求められます。

 

こちらのページの通り申請を行い、うまくいかない事項や申請が出てきた場合も一切の責任や負担を負いかねます。

 

ご自身に届いたリクエストレターをしっかり確認して、どんな書類が必要なのかを見極め手続きを行うようにしましょう!

 

皆さんがスムーズにワーホリビザがとれますように!

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リナ

--主にワーホリについて配信中--

20歳で初海外でワーホリを経験!!
私が初めての海外で感じた疑問や不安を
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【ワーホリ経験国】
・オーストラリア
・ニュージーランド
・カナダ (2023.05.15~)

【旅行で訪れた国】
オーストラリア、ニュージーランド
中国、香港、シンガポール、マカオ
インド、イギリス、フランス、スイス
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