- ワーホリって、就職に不利なの?
- ワーホリに行きたいけど、ワーホリ後の就職が不安だなあ。
- ワーホリ経験者の帰国後の就職状況も知っておきたい。
こんな疑問にお答えします。
この記事の内容
- ワーホリが不利な理由
- ワーホリ後に経験者の就職状況
- ワーホリ後の就職を不利にしない方法
ワーホリを考えている方が 一度は耳にする言葉、「ワーキングホリデーは就職に不利」
そんな言葉を聞いて、不安になってしまう方も多いですよね。もちろん私もその一人でした。
今日は「なぜワーキングホリデーが就職に不利」と言われるのか、またワーホリ経験を就職に有利にするために準備しておいたらいいことを紹介していきます。
目次
1.なぜ「ワーホリは就職に不利だ」はと思われるのか
第一の原因は、英語力を身につけることができなかった方が、そのまま帰国してしまうパターンが、とてつもなく多いからです。
まず、ワーホリに参加を決める方で英語が話せない方が多いです。
それはなぜか。英語力がなくてもワーホリは「誰でも行けてしまう」からです。
留学の場合、現地の大学に行くにも英語力が絶対的に必要です。でもワーホリは英語力ゼロでも参加が可能。
そこで「現地で習得すればいいや。」と思っている方は、もっと危険です。
現地に1年滞在したとして、帰国時に英語が話せるようになっていなければ「何をしていたの?」となってしまいます。
特に面接では、表面上の「海外に行ってました」という肩書だけが見えてしまうことが多いので、不利になりやすいのが現状です。
さらにワーキングホリデーを経験した方が面接官だったりすると、話が盛り上がることもあれば、自由度が高いワーホリがゆえに厳しく現地で何をしていたかを聞かれることもあります。
ワーホリは留学とは違い、最も自由度の高い滞在制度なので、ワーホリに行ったことない方でも「ワーホリ=バケーション」だと思っていることさえあります。
留学に比べ、英語力がつくことなく帰国する方が多いのが、ワーキングホリデーが就職に不利だと言われる一番の理由です。
2.私が「ワーホリは就職に不利だ」と感じたこと
理由1:英語力が思った以上に上がらない
先ほども話した「英語力が上がらない」のが理由で、就職に不利になることがあります。
海外に長期で住んだことがある方であれば、現地に滞在するだけでは英語は上達しないことを理解していますが、日本にいるほとんどの方は、「長期滞在をしたんだから、完璧に英語をマスターしてる」と思っています。
そのため帰国後は、英語力があると思われることがほとんどなので、英語が話せず帰国すると「現地で、何をやっていたの?」となりかねません。
また、英語が話せるというイメージに関して、日本では変化が起こっています。
- (数年前)「英語が話せてすごい!」
- (現在)「英語が話せて普通。」
海外に行ったのだから英語が話せて当然ですよねと思われていたら、ワーホリがマイナスのイメージに変わってしまいます。
理由2:働いていない空白期間ができる
ワーキングホリデー中は、旅行をしたり、アルバイトをしたり、語学学校に通ったりと自由に海外で過ごすことができます。
滞在方法に自由度が高いがゆえに、日本に帰国した際 何もしていない空白期間が生まれてしまいます。
筆者が転職活動を行っている際も、転職エージェント様に「この期間に行った活動とかあれば、面接で伝えられるように準備しておいてください」と言われたことが何度かありました。
やはりワーホリ期間にやったことの中でアピールするポイントがないと、「何もしていない一年」と思われてしまい、転職がうまくいかない原因になってしまいます。
理由3:アピールできるポイントがない
ワーホリ期間に現地で働くのは、基本的にアルバイトという形態がほとんどです。
多くの方がレストランなどの飲食店でアルバイトをしており、店によりますが働いている方も日本人が多いので英語の環境で働くのが難しい状況にあります。
日本の居酒屋でアルバイトをしてるような感覚なので、アピールできる経験を積むことが難しいです。
専門スキルがある方は 現地で同業種の仕事を探すこともできますが、どうしても語学力も求められるので仕事を見つけるのも難易度が高いです。
居酒屋や日本食レストランでアルバイトをするのが悪いとは言いませんが、ただ「生活をするためにお金を稼ぐ生活」だと、帰国後の就職でアピールできるポイントが一切なく、就職が不利になるひとつの原因になります。
3.ワーホリを有利に進めるために、私がやった6つのこと
1.語学学校に通った
まず一つ目にやってよかったのは、語学学校に通ったことです。
留学とは違い、ワーホリは渡航するうえで英語力は一切問われません。
そのため現地で積極的に英語を学ばないかぎり、英語力の向上は難しいです。
また特に私が行ったオーストラリアは移民も多く、日本からはワーホリ参加者だけでも年間約10,000人以上が渡航しており、日本人が多いので英語が話せなくても生活が成り立ってしまうのが現状です。
現地で英語環境に染まるには、ちょっとした生活の工夫や努力が必要になってきます。
そのため私は語学学校に通い、英語を基礎から勉強をしました。もちろん語学学校以外での自主勉強も行っていました。
語学学校に通った期間がなければその後の英語スキルの向上も見込めなかったので、英語力にまだ自信がない方は語学学校への入学を視野に入れることをおすすめします。
2.英語力の証明になるものを作った
もう一つ英語力に関して、帰国前や帰国後に英語力の証明となるものを作りました。
たとえば、
- 英検
- TOEIC
- IELTS
を受け自分の英語力の証明をつくり、再就職に役立てました。
現在筆者が勤めている企業でも、面接の際に
- 英語の資格は何かありますか?
- 英検って持っていますか?
という質問を実際に受けました。
英語の面接がなかったので、数字で表すことのできる英語力の証明があるかを聞かれたのだと思います。
英語での面接がある場合は、英語を話してスキルを発揮できますが、書類選考の時点でアピールできる資格があるのは、やはり強みだと感じています。
一番英語力が高まっている滞在中や帰国直後に試験を受け、自分の英語力の証明を持っておくことをおすすめします。
3.転職サイトを複数社登録する
帰国の半年~3カ月前に、転職サイトへの登録をしていました。
帰国後に自分の希望する企業に転職できるよう、帰国の目安がついたら定期的にサイトをチェックします。
今はオンラインやチャットでもカウンセラーに相談ができるので、海外から転職活動をしても不便は感じないかと思います。
また帰国前に現地でWEB面接を受けて、帰国後に就業スタートいう友人もいました。
転職サイトに登録をしておくだけで、意識的に帰国後の転職に意識を向けることができるのでおすすめ!
私のおすすめ転職エージェント
4.ワーホリ中に得たことを話せるようにまとめた
面接をする企業側からすると、「ワーホリに行っている1年で、何をしていたのか」「その経験で何を得たのか」を聞きたいと思います。
ワーホリ経験者からすると「いやいや、いろいろ大変でしたよ」と思う出来事はたくさんあったと思います。
私もすべてを言葉にするのは難しいけど、ワーホリ中の1年では本当にたくさんの経験をさせてもらったなあと感じています。
ですがその「いや~大変だったよ!」という事を言葉で説明できないと転職時に困るのが現実です。
ですので私がやったことは、現地で経験して 気づいたときにメモを取ることです。
- 最初はできなかったけど、できるようになったこと
- 働いた経験やバイト先で苦戦したこと
- 苦戦したことに対して、自分が何をして改善したか
何でもいいので、何か日本では感じないことや悔しかったこと、楽しかったこと、成長できた瞬間の感情とかをメモること!
難しいことでなくてもいいので、日々感じたことをメモするようにしていました。
そうすることで、自分が成長できた部分や面接でアピールできる部分が見つけやすくなります。
日々起こったことの記憶は 日に日に消えていくので、自分が感じたことを書き留めておくと便利です。
5.多くの人とコミュニケーションを積極的にとった
海外に出てから、人によっての価値観の違いを知ったり、ワーホリで海外にいるうちに「え!こんな考え方する人いるんだ」みたいな意見を聞くことも多くて、驚きの連続だったのを覚えています。
そんな中で、どんな人とも少しでも長く話を続けるように意識をしていました。
多くの人と話すことで、英語がつたなくても、うまく話が伝わらなくても、コミュニケーション能力がだんだん身についていきます。
こういう言い回しなら、こう伝わるんだ。この言葉はわかりにくいみたいなど、細かなことにも気を配れるようになりました。
転職では仕事に直接かかわるようなスキルに目がいきがちですが、「コミュニケーション能力」は転職をするうえで、かなり役立ちます。
もう一回言います。
「コミュニケーション能力」は転職にかなり役立ちます。
むしろコミュニケーション能力だけで私は生きているのではないかと思うくらい、言葉と雰囲気でここまでやってきました。。。
転職する先が接客業でなくても、社内でのコミュニケーションにも役立ちます。コミュニケーションがしっかりと取れる方のほとんどはコミュニケーションがよく取れている方が多いと感じています!
コミュニエーション能力は面接時でも、目に見えてわかる部分なので、高めておいて損はありません。
また多くの人と関わっていると、日本人ならではの
- 「この人はこういう回答を求めてるな」
- 「今はこんな反応が欲しいんだな」
という察する能力もより身に着けることができたので、仕事を始めても上司や同僚の求めていることを敏感に察知できる能力が付いたと思っています。
ワーホリ前は銀行に一人で行けないほど人と話すのが苦手だったので、ここに関しては自分でも かなり成長できたと思っています。
6.強みを見つけた
自分の強みを見つける努力をするのも、転職に役立ったことの一つです。
自分が「普通だと思ってにやっている事」って、他人から見ると以外とすごいことだったりします。
友達や家族から、やって感謝されたことや褒められたことがあることなどをメモに残しておくのもおすすめです。
【その他】専門スキルをつけるとより転職に有利
私はできませんでしたが、専門スキルを磨くことでより帰国後の転職が有利になります。
いままでやってきた職業のスキルをもっと磨いたり、ワーホリ滞在国で磨けるスキルがあれば身に着けておくと転職でアピールできることが増えます。
例えば、オーストラリアで学べる専門スキルは主にこんな感じです。
- アロマセラピー
- マッサージ
- バリスタ
- プログラミング
- ヨガ
- ネイリスト
私は残念ながら、自分が希望するスキルがなかったです。。。
必須ではないですが、現地で学べる専門スキルに興味のあるものがあれば、学んでおくのも良いと思います!
4.ワーキングホリデー経験者が多い職種と就職先
ホテル業
海外からのお客様を迎えることの多いホテル業界は、ワーキングホリデー経験者が多いです。
お客様は旅行者のため、日本語を喋れることのほうが少ないですよね。
そのため、ホテルによっては高い語学力が求められるので海外経験者は有利となります。
留学業界
語学留学・ワーキングホリデーの支援を行っている企業も、ワーキングホリデー経験者が多く働いています。
私もいくつか求人を見たことがあるのですが、中には留学・ワーキングホリデー経験者のみ応募可能な求人もありました。
旅行業
旅行業界でもワーキングホリデー経験者が多く働いています。
もともと旅行が好きな方もいますが、国外専門の旅行添乗員でもワーキングホリデーや留学の経験がある方も割合的にすごく多いです。
旅行業ではありませんが、空港で働かれている方も何かしらの海外経験を持っている方が多いです。
私のワーキングホリデーで出会った友達も、添乗員や航空会社に入社した方もいます。
外資系企業へ就職
ワーホリや留学経験をして、外資系への入社を狙う方も多いです。
私が昔働いていた外資の企業でも、英語圏のみでなく中国や韓国に留学経験がある方がいました。
働き方が海外の勤務形態だったりすると海外志向にあった働き方ができるので、人気の就職先の一つです。
翻訳・通訳者
なかなか難しい業界ではありますが、この職種を目指す方も多いです。
英語が話せるようになって初めて気がつきましたが、英語が話せる技術と通訳の技術は別物だということです。
私は英語を日本語に訳すのは大の苦手。
ニュアンスも違えば、変な日本語にしかなりません。
私の友達は留学後に通訳の専門学校に通っていました。
ワーキングホリデーのおかげで細かな英語のニュアンスの違いなども分かるようになっているので、通訳を目指す方もワーキングホリデーは良い経験になると思います。
5.転職に不利でも、私がワーホリに行き続ける理由
帰国時の転職が不利になっても、私がワーホリに行き続ける理由を紹介します。
英語環境に身を置ける
私は英語を話すのが好きです。
日本では会社でそういう環境を作れるかもしれませんが、日常的に英語でオーダーしたり、何気ない日常で英語が使える環境があるのは海外にでる大きな目的です。
日本では学ぶことのできない英語表現や、いろんな国の方が話す独特の英語も知ることができてとても楽しいです。
日本で育った私が思いつくことのできない発想や考え方があり、人と話すだけで勉強になります。
日本にいるよりも、他国の方に多く出会える機会が多いので知らず知らずにできてしまった固定概念を壊すこともできます。
もちろん時には、自分の考えと合わなくて困ることも多いですが、そういった中でも生活できるように臨機応変に動いていく力も身につくことができるのもワーホリの大きな魅力です。
自己解決能力がつく
海外で過ごしていると、日本ではすんなり解決したこともうまくいかないことが多く出てきます。
現地のルールに従いながら、スムーズにいかないことも受け入れながら、自ら解決していく方法を身に着けることができます。
日本では当たり前だったサービスも一歩外に出れば全く違うものになります。
はじめは生活を成り立たせるだけでも一苦労しますが、慣れてこれば「自分成長したなあ」と思えることが多くなっていきます。
6.【まとめ】ワーホリは就職に不利?語学力はやっぱり大事
ワーホリ後の転職に不利にならないようにするには、やっぱり英語力です。
「英語が話せるのが普通」という話をしましたが、日本ではまだまだ英語を話せる人材が少ないと感じています。
実際に私の働いている企業でも英語力が必要なため、人手不足が続いている状態です。
そういった中、英語を自分のスキルとしてアピールできる方は帰国後もワーホリが不利にならず転職に成功すると思っています。
ワーホリに行く前から不安が大きくなってはもったいないですが、現地では思いっきり楽しむことも忘れず、帰国数カ月前にはしっかりと転職準備ができるよう計画を立ておきましょう!
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